成分プロファイル受託分析サービス

お客様からご提供いただいたサンプルに含まれる化学成分を分析するサービスです。 これまで独自に蓄積してきた分析技術やデータ解析技術が活かされています。

サービス内容

1.成分プロファイル解析サービス

サンプルに含まれる数百から数万の成分を、既知成分、未知成分問わず、 一斉にシグナルとしてとらえる解析サービスです。 専門的には、ノンターゲット・メタボローム解析と呼ばれます。 分析装置として、液体クロマトグラフィー-質量分析装置(LC-MS)を用います。

個々のシグナルが何の成分であるかを断定することはできませんが、 どんな成分の可能性があるかや、未知の成分の可能性があるかなどが分かります。

これにより、サンプルに特徴的な新規の成分候補を探索したり、 サンプルによる成分の違いを俯瞰的に比較したりすることができます。

2.成分同定サービス

成分の精製標品(純物質)がある場合に、精製標品とサンプルを比較分析して、 サンプル中の成分の断定(同定)を行うサービスです。

これにより、「1.成分プロファイル解析サービス」で探索された、 サンプルに特徴的な成分候補を同定できる場合があります。

なお、比較した精製標品と一致しない場合は同定はできませんが、 「その標品ではない」という情報が得られます。 また本サービスは、成分の厳密な定量を行うものではありません。

さくら科学のサービスの特徴

1.他のデータと比較できる!

公開データベース(万物メタボロームレポジトリ)で公開されている、 同じ手法で過去に測定された500以上の様々なサンプルのデータと比較できます。

2.公開するとお得(公開割り)!

データの公開をご希望されると、解析費用を大幅に割り引く「公開割り」があります。


だから、


1サンプルでもOK!
たとえ1サンプルのご依頼でも、サンプルに特徴的な成分候補を発見できる可能性があります。
データがずっと生き続ける!
公開データは、これからもどんどん増えてゆくので、 将来再解析すると、新たな発見につながる可能性があります。
みんなの役に立つ!
公開したデータは世界中の研究者の解析の役に立つので、 お客様のデータをきっかけに、新しい薬理成分の発見など、大発見に繋がる可能性があります。

解析費用


サンプル分析費用

12万円 / 1サンプル(税抜)

サンプルの前処理費用

1万円 / 1サンプル(税抜)
サンプルによって、均質化のために粉砕処理を必要とする場合があります。粉砕処理を弊社で行う場合の費用です。

公開割り


ご提供いただくサンプルが、まだ公開データベースに掲載されていない場合、 公開をご希望いただくと、分析費用を大幅に割引いたします。
※サンプルの前処理費用は対象外です

サンプル(精製標品以外)
半額 + 非公開サンプル1点まで半額
精製標品
無料 + 非公開サンプル1点まで半額

つまり、公開するサンプルが半額または無料(精製標品の場合)になるだけでなく、 公開サンプル1点につき、非公開サンプル1点も半額になります!

割引適用の判断について
サンプルが公開可能であり、割引が適用可能かどうかについては、お客様と打ち合わせの上、弊社の判断とさせていただきますので、 あらかじめご了承ください。これは以下の場合があるためです。

  • データベースには未掲載であるものの、すでに入手し分析・公開予定のサンプルもある
  • データベースに既に掲載されていても、より状態のよいサンプルで再現性を確認したい場合もある
  • 特定のサンプルに偏りすぎないようにしたい場合もある

なぜ公開割りがあるの?
それは、新しい成分研究の道を拓くために、誰もがアクセスできるデータ基盤を拡大してゆくことが、 弊社の設立の目的であり、使命と考えているからです。

サンプルについて

分析できるサンプル

どんなサンプルでも構いません。

例)
  • 動物、植物、微生物などの生体サンプル
  • 畑の土、河川の水などの環境サンプル
  • 食品、工業製品などの加工品
  • その他(廃棄物、歴史的試料など)

ただし、下記のように取り扱いに制限があるものはお引き受けできません。

  • 病原性、毒性があるもの
  • 悪臭など、事業所内外の生活環境に著しい影響を与えるもの
  • 遺伝子組み換え生物に該当するもの
  • 薬機法等で譲渡・所持が制限されるもの
  • 取り扱いに倫理審査が必要なもの
  • その他、分析装置への負担が大きいもの(強アルカリ、高塩濃度成分など)

前処理法の工夫などで受け入れ可能になる場合もありますので、詳しくはご相談ください。

必要なサンプル量

1回の分析に必要なサンプルの最低量は、0.1 g程度です。

水分含量や、サンプルの大きさ、正確に重量や容量を測定できるかどうか、 などによって、必要な量は変わってきます。 通常、必要量より少し多めのものを、予備を含めて2つご用意いただきます。 詳しくはご相談ください。

サンプルの状態

均質な液体や、小麦粉のような微粉末状のものはそのまま使用できます。
酵母などの微生物サンプルもそのまま使用できます。
固体状のものは、微粉末状に均質化にする前処理が必要となります。

例)
  • 植物の葉など、組織や器官が大きいもの
  • いりごまや七味唐辛子のように目に見える固形物があるもの
  • 肉やチーズのようにブロック状のもの

サンプルの送付方法

サンプルによってポイントとなる注意点をおさえ、適切な方法をご案内します。 貴重なサンプルをご準備いただく前に、ご相談ください。

分析手法・検出対象成分


液体クロマトグラフィー(LC)-質量分析(MS)による分析を行います。 LCによる成分の分離には、C18逆相カラムを用います。 詳しくは、公開データベースのヘルプページをご参照ください。

独自の分析技術

多様なサンプル間で比較可能な高品質なデータを取得するために、 独自に開発してきたデータ解析ソフトウェア( PowerGetBatchMassChroViewerMFSearcherFlavonoidSearch等)を用いています。 これらは、弊社の技術顧問が20年近く当該分野で研究・開発してきた成果です。 またこれらソフトを用いて、分析品質を高水準に保つLC-MS分析のノウハウを有しています。

装置精度について

精密質量分析の精度は20 ppm以下で、組成式の推定が行えます。 検出強度の強い成分は、5 ppm以下の精度で検出されますが、 強度の低い成分は、15 ppmを超える誤差が生じる場合があります。 そのため、 化合物データベース検索や、公開データベースへの検索では、20 ppmの許容誤差を与えて 検索することを推奨しています。

LCの保持時間については、公開データベースへの検索で0.5分の許容誤差を推奨しています。

検出対象成分

この分析条件では、親水性の高い糖類、親水性の低い脂質類、分子量の大きいでんぷんやタンパク質など、 揮発性の成分(香り成分)などは、検出対象外となります。 例えば、20種類のアミノ酸のうちでは、比較的疎水性の強い以下の6つのアミノ酸しか検出されません (イソロイシン、ロイシン、フェニルアラニン、トリプトファン、チロシン、バリン)。 検出したい成分がある場合は、お問い合わせ時や事前の打ち合わせでお知らせください。

公開データベースの「化合物」のページでは、 「未検出」を含めて精製標品の分析データを掲載していますので、ご参考にしてください。 また、公開データベースの 「プリカーサー検索」機能で、「精密質量計算」の欄に目的とする成分の組成式を入力し、 過去のサンプルで検出実績があるかを確認することも、よいヒントとなります。

納品物


以下を納品いたします。ご希望に応じて、納品後に一度データの見方や解釈に関するオンライン会議を承ります。

検出された成分シグナルの一覧表(Excel)
各サンプルで検出された成分シグナル(ピーク)の強度と、その精密質量値、LCの保持時間、 付加イオンの推定結果、 質量値をもとに既知化合物データベースへ検索した結果、フラボノイドの非糖部(アグリコン)を予測した結果、 MS/MSスペクトルの有無、および、万物メタボロームレポジトリでの検索結果などをまとめた表です。
MS/MSスペクトルデータ(Excelマクロ)
強度の強いピークについて分析されたMS/MSスペクトルのデータです。通常、全ピークの約4%でMS/MS スペクトルが得られています。上記一覧表のピークIDを入力すると、MS/MSスペクトル図がみられる Excelマクロとして提供しています。
2次元マスクロマトグラム図(PowerPoint)
横軸にLCの保持時間、縦軸に検出質量値(m/z値)、強度を色の濃さで表したデータの全体図です。 パワーポイントでご提供します。スライドを並べ替えてサンプル間を図として比較すると、 エクセル表やその先のデータ解析では気づきにくい、サンプルの特徴に気づくことがあり、 大変有用です。
マスクロマトグラムの生データ(mzXMLファイル)
LC-MSのデータを、mzXMLという汎用のファイル形式に変換したデータです。 MassChroViewer など、mzXMLに対応したソフトで開くことで、ピークの検出状態を詳細に評価でき、 未知成分の推定などに役立ちます。
説明資料
上記のデータの見方について詳しく説明した資料や、分析方法を論文に記載する際のテキストなどです。

ご注文方法・納期


  • まずはお問い合わせフォームからご連絡ください。
  • メールやオンライン会議システムで、サンプルの準備方法などの詳細を事前打ち合わせします。
  • 弊社でお見積りを作成します。
  • お客様より正式にご発注いただきます。
  • お客様よりサンプルをご送付いただきます。
  • 弊社で分析を行い、結果ファイルを返送します。
  • 公開をご希望の場合、後日公開されます。

納期

通常1か月程度ですが、ご注文が多い時期や装置メンテナンスの都合により、これ以上かかる場合があります。 納期の見通しは、事前打ち合わせ時にもご案内いたします。

お支払い

通常、納品の翌月末までに銀行振込にてお願いしております。

お問い合わせ 


まずはお問い合わせフォームよりご送信ください。 試料数が多い場合や、試料数が明確でない場合の年間契約、共同研究契約などにも対応いたします。お気軽にご相談ください。